ニラの特徴
ニラは、東アジア原産。
中国や日本では人気がありますが、欧米諸国ではほとんど食べられていないという、アジア諸国に人気の野菜になります。
日本では、古事記や万葉集に記述があります。
古名の、「こみら・かみら・みら」が転じてニラになったといわれています。
中国料理に人気が出てきた戦後頃から、野菜として広く栽培されるようになりました。
ニラは、丈夫で栽培しやすく、刈り取っても再び新葉が伸びるため、年に数回収穫することができます。
最近では、アメリカなどの欧米でも、観賞用として栽培されるようになってきました。
ニラは、レバニラ炒めや餃子の具・スープ・卵とじ・雑炊などに使われている野菜。
独特のにおいで肉料理のくさみを消し、うま味と調和します。
ニラの根元の部分には、栄養分が多く含まれているので、切り捨てないほうがいいでしょう。
根元は香り成分が強く、ギリギリまで美味しく食べることができるので、先端を約1mm切るだけで大丈夫です。
ニラは、切らずにまるごと加熱したほうが、甘みとうま味が逃げず、美味しく仕上がります。
ただ、加熱しすぎると色と風味がとんでしまうので、注意が必要になります。
旬の美味しいニラは、丸ごとアルミホイルに包んで、蒸し焼きにするだけでも美味しいです。
風邪や腹痛時には、ニラ粥やニラ雑炊などがおすすめ。
おなかを温めながら、症状をやわらげてくれます。
花ニラ
ニラの花の部分を食用にしたもの。
専用の品種が栽培されていて、やわらかな花茎とつぼみの部分を食べています。
中華料理の食材としてよく利用されていますが、香りはマイルドで、甘みがあり、歯ざわりがいいです。
黄ニラ
別名をニラモヤシといいます。
通常のニラを、日光で遮断して軟白栽培したもので、見た目が美しく、やわらかくて甘みもあります。
肉や魚介類との相性がいいため、中華の炒めものなどにもよく使われています。
ニラの旬
旬のカレンダー
ニラは、通年出荷されていて、旬がないようにも感じますが、春が旬。
ニラの産地
都道府県別収穫量(農林水産省 平成24年統計 参照) |
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高知県 全国収穫の23.7%の構成比 15,000t |
栃木県 全国収穫の17.2%の構成比 10,900t |
茨城県 全国収穫の12.5%の構成比 7,870t |
ニラの生産は高知県がもっとも多く、国内生産量のおよそ4分の1を占めています。
ニラの上手な選び方
- 特有のさわやかな香りがするもの。
- 葉の先までハリがあり、鮮やかな緑色のもの。
- 指でつまんだときにしっかりと弾力があるもの。
- 根元の切り口がみずみずしいものがよく、古くなるとカラカラに乾燥したり、茶色く変色することがあります。
- 葉先がしんなりしたり、色が半透明になっていたりするものは、古いので避けましょう。
ニラの保存法
ニラは、傷つきやすく保存がしにくいので、なるべく買ったその日に調理するほうがいいでしょう。
冷蔵保存する場合は、葉先が折れないように入れてください。
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