バナナの特徴
バナナは、マレー半島が原産。
5000~1万年ほど前に、今のようなタネなしバナナが発見されて以来、広く栽培されるようになりました。
現在では、世界中に200~300種類ぐらいあるといわれています。
バナナは、熱帯地域を中心に世界の広い範囲で栽培されています。
その中には、煮たり焼いたりしないと食べられないものや、タネがいっぱい入った、さやえんどうのようなものもあります。
バナナという名前は、アラビア語やアフリカ語で、指を意味するバナマやバナーンが由来。
バナナというと、タネのないのが当たり前のように思っていますが、昔の人々は、かたいタネのあるバナナを食べていたといわれています。
日本に初めてバナナが伝わったのは16世紀の半ば頃、ポルトガルの宣教師ルイスが織田信長に献上したのが始まりとされています。
バナナは、大企業が中南米へと進出し、広大な未耕地を開発して大農園を作り上げ、安価な果物として大量生産が始まりました。
約4分の3が生食用で、4分の1が調理用。
薄切りにしたものを乾燥させ揚げたバナナチップや、干しバナナなどの加工品にも利用されています。
バナナは、価格が安くて手に入りやすく、美味しくて栄養が豊富であり、消化も良いです。
いいことばかりなので、現在では、赤ちゃんからお年寄りまで人気の果物になっています。
生のバナナは体を冷やす作用があるので、からだが熱っぽい場合には最適。
寒い冬や冷え性の人には、ドライバナナがおすすめになります。
バナナは、生のまま食べたり、ジュースや砂糖漬け・洋菓子の材料などによく使われています。
牛乳やタマゴを加えてバナナセーキにすると、美味しくて栄養価も高まります。
黄色い皮の表面がツルツルしてきれいなものは、食べるのが少し早く、バナナの表面に出る黒い斑点(シュガースポット)は、食べ頃を表しています。
シュガースポットがあるバナナは、甘味が増すだけでなく、免疫力も高まる効果があります。
バナナの中で最も甘いのは、つけ根から見て下の方。
上から食べると最後が一番甘くなります。
果肉を切ってから空気に触れると変色しますが、レモンやオレンジの果汁をかけておくと変色を防ぐことができます。
バナナが朝食やスポーツ選手によく利用されている理由とは?
バナナは、ショ糖や果糖・ブドウ糖・でんぷんなどの糖質を多く含んでいます。
腹持ちが良くて美味しく、簡単に食べることができます。
寝ぼけた頭に素早くエネルギーを送り込むことができるので、朝食向きの果物。
忙しい朝などに、朝食代わりとしてよく利用されています。
また、バナナは、スポーツ選手によく利用されています。
エネルギーの即効性と持続性があり、皮をむくだけなので食べやすく、持ち運びにも便利なうえ、甘くて美味しい。
スポーツ選手にとって便利な食べ物だから、人気があるのです。
バナナの種類
キャベンディッシュ | |
---|---|
世界の流通の約5割を占める、最も人気がある品種。
なめらかでさっぱりとしていて、食べやすいです。 |
|
モンキーバナナ | |
小型の生食用バナナで、やわらかくて甘みが強い。 | |
モラード | |
皮が赤く甘みはあっさりとしていて、やや酸味があります。 | |
台湾バナナ | |
台湾産のバナナで、ねっとりとした食感であり味も濃厚。 | |
島バナナ | |
沖縄や奄美諸島で栽培されていて、フルーティでクリーミーな味わい。 |
食用としてもっとも多く出回っているのは、フィリピン産のキャベンディッシュという品種であり、さっぱりとした味わいが特徴。
この他、モンキーバナナやモラード・台湾バナナ・島バナナなどがあります。
最近では、クエン酸を多く含んだスポーツバナナや、リンゴの風味を持つバナップルなども注目を集めています。
バナナの旬
熱帯地域では1年中食べられているバナナですが、輸入物が主力になるので、旬は1年中ということになります。
バナナの産地
バナナは、熱帯地方でしか栽培できません。
市場にでまわるほとんどは輸入物であり、現在では、フィリピン産が輸入の90%くらいを占めています。
日本では、熟したものは輸入できないので、まだ青い未熟のうちに収穫・輸入し、エチレンガスで追熟させています。
現在、国産バナナの主体はモンキーバナナで、産地は、沖縄や鹿児島県の奄美大島などになります。
バナナの上手な選び方
- 全体的に黄色で傷がないもの。
- つけ根がしっかりとしているもの。
- 茶色の斑点が出始めていないもの。
バナナの保存法
バナナは、常温で保存してください。
1本ずつポリ袋に入れ、すずしいところに置いておくと、より長く保存することができます。
最近では、バナナスタンドも販売されていますが、便利なので、これを使うのもいいでしょう。
冷蔵庫に入れると、すぐに黒ずんで傷むので、注意が必要になります。
また、皮をむいてから保存袋に入れると、冷凍で保存することが可能。
シャーベットやスムージーにすると美味しいです。
【バナナのカロリーや栄養はコチラ】
▶▶▶バナナのカロリー一覧と糖質!栄養や効果なども紹介