アルカリ性食品とは?
食べものには酸性食品とアルカリ性食品があります。
酸性食品の代表は、白米や白砂糖・麺類・魚・肉・卵などであり、アルカリ性食品には、野菜類やきのこ類・海藻類・梅干しなどがあります。
現代人の食生活は、一般的に見ると酸性食品が多くなっています。
健康を保つためには体や血液を弱アルカリ性に保つのが好ましいのですが、現代の食生活では、米やパン・肉・魚・乳製品・卵など、酸性食品の食べ物をつい多く食べてしまう傾向にあります。
また、栄養成分やカロリーの数値が先行しがちですが、食品が酸性かアルカリ性かということも少しは知っておいたほうがいいと思います。
酸性食品をとりすぎると血液は酸性に傾き、血液が汚れて流れにくくなり、老化が促進されます。
その結果、動脈硬化や狭心症・心筋梗塞などになる可能性がでてきます。
とはいえ、酸性食品がからだに悪いのではなく、バランスを保つことが大切なのです。
梅干しは血液を弱アルカリ性に保つ
食品が酸性であるかアルカリ性であるかは、その食品を燃焼させ、灰にした後に残ったミネラルで調べます。
海藻や野菜類などもアルカリ性食品ですが、日頃から野菜類をなかなか摂取できなくて困っている人も多いと思います。
梅干しは酸っぱいので酸性だと思われるかもしれませんが、実はアルカリ性食品です。
梅干しには、カリウムやマグネシウム・リン・鉄・カルシウムなどのミネラルが含まれていて、1対5の割合でアルカリ性のミネラルが多く残るので、強力なアルカリ性食品といえるのです。
普段の酸性に傾きがちな食生活において、梅干しは、血液を健康な弱アルカリ性に保つ手助けをしてくれます。
たとえば、100gの豚肉を食べた場合、その酸性を中和するのには、ニンジンで約100g、ホウレンソウでは約50gをとる必要があります。
ところが梅干しだと、たったの10gで100gの豚肉の酸性を中和することができるのです。
日常の食生活で酸性に偏ってしまっている時に、それを中和するのに適しているのが梅干しです。
少量でも効果はあるので、習慣的に食べていくことをおすすめします。
ただ、梅干しを食べるにしても、酸っぱさが苦手という人も多いと思います。
そういう人には、食べやすくて効果がある梅干しの黒焼きをおすすめします。
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梅干し1個の塩分はそれほど多くない
梅干しは塩分が多いからと敬遠している人もいるかと思います。
少し前までは塩分が20%を超えるものもありましたが、最近では7~15%がほとんどで、なかには5%のものもあります。
梅干しの大きさに差があるものの、現在では梅干し100g中、塩分は20gほどであり、梅干し1個はだいたい5g程度ですから、塩分量としては1gほどです。
特に最近市販されている梅干しは、世の中の健康志向を反映してか減塩のものが多く、昔のように塩辛いものはほとんどありません。
これをほかの食品と比較してみると、みそ汁なら1杯分、バターを塗ったトーストなら1枚とほぼ同じ分量です。
ですから1日に1~2個食べるくらいならまったく問題はありませんし、もし料理に何個か使うのでしたら、塩抜きしてから使ってもいいと思います。
大切なのは、食生活全体で塩分摂取量が多くなりすぎていないかを考えることです。
また、塩分は季節によっても関係してきます。
夏にはよく汗をかきますが、それといっしょに塩分が出ていくので、少し多めに食べてもかまわないです。
しかし、心臓や血管などが効果的に動いていない寒い時期は、塩分をとりすぎると腎臓に負担がかかってくるので、注意が必要になります。
梅干しの塩抜き
梅干しの塩分が気になる人は、梅干しを食べたり料理に使うとき、使う分量だけ塩抜きするのもひとつの方法です。
塩抜きの方法には、以下のようなものがあります。
- たっぷりの水(またはぬるま湯)に梅干しをひたしておき、好みの塩加減になるまで置く。
- 梅干しの全面に竹串で穴をあけ、薄い塩水につける。
- たっぷりのお湯に梅干しを入れ、弱火で煮立てる(皮が破れやすいので注意)。
- 梅干しの表面に出ている塩をていねいにすすぎ洗いする。